株式会社ホクソエム常務取締役のタカヤナギ=サンです。
会社では主にα崩壊を起こしそうなシャチョーを制御するための制御棒を担当しています。
これは何の話なの?
私のやり方というか能力の上げ方はタイトルにあるように基本的に「ロックマン(あるいは星のカービィ)戦略」なんですが、それについて明示的に書いたポエムです。
勘の鋭い方はこのタイトルだけでどういう戦略なのかお分かりになられると思うので、ここでこの記事を読むのをストップすれば作業時間を確保できて良いかもしれない。
「いや、そんなもん会社のBLOGに書くんじゃねーよ💢」という話があるかもしれないですが、ここは私の保有する会社なので何の問題もない、don't you?
とりあえずの結論
なんか長いんでとりあえず結論を書くと
- 技術をたくさん持ってる/生み出してそうな優秀な技術者(エンジニア)に暗に陽に弟子入りしてたくさんの技術(Not技能)をコピーさせてもらおう!
- 高度な技能(スキル)を持っている技能者(テクニシャン)さんを真似ようとする場合には「彼はコピー可能なもの(テクノロジーのレベルにまで至っているもの)を持っているのか?」を意識しよう
- もしそうでないならばその人からコピーして学ぶことをやめよう、それは時間の無駄です
- 技能(スキル)は定義からしてコピー不可能なものだから
- このインターネット時代においては学ぶべきリソースは山ほど転がっているから
- もしそうでないならばその人からコピーして学ぶことをやめよう、それは時間の無駄です
です。
私の人生のロックマン(あるいは星のカービィ)戦略について
↓こんなかんじでロックマンって敵(BOSS)を倒すとそいつの能力使えるようになるじゃないですか?
あるいは、カービーでも吸い込だ敵の能力コピーできるじゃないですか?
これらと同じように、私の人生戦略って基本的に単純で「良いな・イケてるなと思った人のアイディア・やり方・技術・振る舞いを何でもコピーする」って話しなんですね。
あるいはバトルボーナス中にトキを降臨させちゃう北斗の拳のケンシロウ(パチスロ)とかとか。
「こ…この動きは…ト…トキ!」
「ラオウよ、天に還る時が来たのだ」
最高でしたね???あの頃は皆トキの動きのマネしてた。バトルボーナス、確定!!!
なんでこのやり方をするのか?それは私に個性がないからです
なんでこういうコピー戦略をするのかというと、それは私に個性がないからです。
私はキャンバス、ほぼ真っ白なキャンバス。
私を知ってる人は「いや、お前髪が変な色だったり大体似たような熊のTシャツ来てるし個性的じゃねぇかよ」と思うかも知れないが、それは違う。
私の髪の色が変なのは親愛なる美容師殿への正しい課金手段として「好きな色にしていいよ(ブリーチやカラー入れた方が課金額があがる)」からやっているのであって特に私の好みではないし、逆に常に黒い髪をKeepされ続けている皆さんのほうがよほど個性的だ。
”髪 is 黒いであるべし”という強いこだわりを感じる。もしこだわりがないというのなら適当な色にされたってよくない?*1。
もう少し言うとオリジナルの学び方というものを知らない。これはあれ、文化的資本って呼ばれているやつに近いと思う。 書籍を読むようになったのは大学院に入った時(24歳)でそれまではいわゆる教科書と読書感想文で嫌々読んだ本くらいしか読んだことがなかった。 なので、そもそも学び方を知らないので、人からコピるしかなかったわけです。 メタ学習(学び方を学ぶ)みたいな概念もなかった、メタ?なにそれ美味しいの?
今ではおかげさまで書籍を買う余裕があるのでいっぱい本読んでるけど。
もちろん私にもコピーして塗りつぶしたくない色や領域、そして大切にしているものがあると言えばあるが、それはそんなに多くないんですね。
大多数の物事に対するこだわりを捨てる、特定の領域にしぶとく深く興味を持ち続ける、その他は基本人の全コピーか脳死状態で行動できるよう仕組み化にしておく、それが俺のやり方。
ちなみに、このやり方を取った場合にみなさんがメリットと感じそうなこととしては”アンチ耐性の飛躍的な向上”があります。
すごい!RPGだと最後の方に出てきそうな高級なアクセサリー的装備が手に入ります。
例えば、最近おかげさまである程度書籍などが売れまして、インターネットにおいてもHOXO-Mアンチが沸いてきており、
- 「くそっ、ホクソエムむかつく!」
とか
- 「なんか〜ホクソエム苦手〜生理的に無理〜」
みたいな話がちょいちょいあるんだが、私はこの手の話はイチロー先生よろしくどんと来いだ。
何故どんとこいなのかというと、最近よく聞く「ネットの誹謗中傷で慰謝料が取れて儲けのチャンスだワハハ!」という点はおいておくとして、上述したように私に個性がないからですね。
もう少し言うと「皆さんが見ている・思っている私の個性的なものは大体私が他人から拝借したアイディア・やり方・技術・振る舞いであるので、 そもそも特に私自身がアンチにディスられているとは感じない」わけです。
「あっ、あの時助けていただいた鶴さんのアイディア・やり方・技術・振る舞いをディスってるんだなこいつらは」くらいのイメージです。 なので虚無。何も感じない。
もちろん私にもディスられたら嫌な興味関心のあるところがあるような気もするが、 それはそもそも大多数の社会を営んでいる皆様におかれましてはAlmost surely興味も関心もない話(特に広義の統計科学に関わるところ)なので、それがディスられることはまずないという状況なんですね、はい。
じゃぁ、貴方は誰からロックマン/星のカービィ戦略に基づいてコピーをするの?
ここまで何度か”コピーをする”と書いてきたが、その対象は何度か書いたようにある人の”アイディア・やり方・技術・振る舞い”です。 エンジニアリングにのみ対象を絞るとすると、コピーするするものは”技術(テクノロジー)”であって、”技能(スキル)”ではない、ここが重要です。
なんでかと言うと技能(スキル)はコピーできなくて技術(テクノロジー)のみがコピー(人から人へと伝達)可能だからですね。
「じゃぁ、技能と技術って何が違うんだ?」と言うと、昔、私も何度か調べてはいずれの回も厳密な定義にたどり着けずに力尽きているのだが、 ここではとりあえずWikipediaから”技術”と”技能”の違いについての定義を拝借するとしましょうか。
技術と技能(スキル)の違い 「技術」と「技能」という言葉は、違いを理解せずに混同して会話などで使用されがちであるが、以下のように明確な違いがある。 技術 知識のことである。 教科書のように文書化したり、会話などで他人に伝達可能である。 技能 技術(知識)を使用し、作業を遂行する能力のことである。 個人の中に熟成されるため、他人に伝達不可能である。 例えば、自動車の運転の仕方を知識として習得しただけでは、自動車を正確に運転できる確率は低い。訓練を行い、運転の技能を上げることにより、より正確に運転できるようになる。
・・・とさ。 なるほど、他人に伝達可能か否かが違うぞと、そういうことです。
そもそもテクノロジー(技術)という語はギリシア語の「技(テクネ)を学問(XXXオロジー)のレベルにまで昇華したもの」という意味なので、ちゃんと原義に沿っていますね? なので、技術(テクノロジー)のみがコピー可能で技能(スキル)はコピー不可なわけです、人に宿る職人芸、強し。
じゃぁ技術者(エンジニア)ってのは何なのかと言うと同じくWikipediaを参考にすると
現代ではエンジニアとは、自然法と社会の必要性の制限の中でテクノロジーを創り出す人のことをいう。
ということだそうだ*2 。
なんで、長いこと社会生活をしているとちょいちょい
- 「いや〜XXXさんのCodeは良く高速に動きますが難解ですな、可読性0ですわいタハー(それメンテできなくね?)」
とか
- 「俺の!コードは!読めば分かる!だから!ノーマニュアルや!(実際は難解&README.md書くくらいまではどう考えても仕事じゃね?)」
などと元気よく自慢してくるおじさんに出会うのだが、私は基本的にそれらの方々は無視。
だって、それエンジニア(技術者)じゃなくてテクニシャン(技能者)だもん、コピーできるもの持ってないんだもの(いや持ってるかもしれないけどその凄いポイントはコピー不可なんだもの)。
頑張ってチーフテクニシャンおじさん(CTO)、ゆくゆくは人間国宝を目指してもらいたい。 海老蔵の睨みばりのSomething技能を研ぎ澄ませて行ってほしい。 一方、優秀な技術者が優秀な技能者を兼ねている場合も当然多いので、その場合にはとても用があります。
そんなかんじ。
結論
長くなったが私のやり方をまとめると
- 技術をたくさん持ってる/生み出してそうな優秀な技術者(エンジニア)に暗に陽に弟子入りしてたくさんの技術(Not技能)をコピーさせてもらおう!
- 高度な技能(スキル)を持っている技能者(テクニシャン)さんを真似ようとする場合には「彼はコピー可能なもの(テクノロジーのレベルにまで至っているもの)を持っているのか?」を意識しよう
- もしそうでないならばその人からコピーして学ぶことをやめよう、それは時間の無駄です
- 技能(スキル)は定義からしてコピー不可能なものだから
- このインターネット時代においては学ぶべきリソースは山ほど転がっているから
- もしそうでないならばその人からコピーして学ぶことをやめよう、それは時間の無駄です
ということでした。
次回もまた、見てくれよな!