株式会社ホクソエムのブログ

R, Python, データ分析, 機械学習

「技術に正しく課金したいがためにアラフォーでも髪を染め続けているよ」というお話。

株式会社ホクソエム常務取締役のタカヤナギ=サンです、主に経営を担当しています。

株式会社ホクソエムの顧客、あるいは同僚から「何で君はアラフォーになっても変な髪色になっとるんじゃい?」という質問を結構いただくんで、 いい加減そのことについての私の考えをポエムにしたいなと思ってこのブログを書いています。

「いや、そんなもん会社のBLOGに書くんじゃねーよ💢」という話があるかもしれないですが、ここは私の保有する会社なので何の問題もない、don't you?

タイトルにある"技術"(テクノロジー)はより正確には”技”(テクネ、スキル)のほうが正しい気もするが、まあここでは問題としないで同義として扱っていきたく存じます。

美容室のビジネスモデル

美容室のビジネスモデルっていうのは比較的シンプルで、月当たりの売上は以下で計算できるわけです。

  • 売上 = 顧客単価 x 顧客人数/月

これが一月の売上になるわけです。 利益は"売上 - 費用"で計算できますが、まあ1人でやってる小さな美容室の全部は固定費(自分の人件費と場所代)だと思えるわけです。 なので、利益を上げるためには売上を上げるしかない(固定はFixedだと思う)という構造になっています*1

美容室の技に正しくお金を払うためには

私は今行っている美容室が好きで、適切に利益を上げ続けてビジネス的に上手く行って欲しいと思っているので、個人的にも利益に貢献していこうという気持ちがあるわけです。

で、利益に貢献しようと思うと、上のビジネスモデルの話にあるように売上に貢献しなければいけないのですが、貢献できる因子としては

  • 顧客単価
  • 顧客人数/月

のどちらかを上げることで貢献するしかないわけですね。

一方、メンズ(おじさん)が美容室に行く頻度なんてまあ普通月に1回くらいなもんで、その回数(顧客人数/月)を増やして大いに利益貢献するってのもありと言えばあり、もう毎週「丸坊主にしてくれ!!!」とオーダーして通いつめればいいんですが、それはちょっと技術を尊重してるとは言えないなと、なのでありよりのなしだよということになり、取れる戦略は”顧客単価の向上”一択となるわけです。

カットのみをオーダーして、高級な鮨🍣屋でやるような お心づけをお渡しする、でもまあ良いと言えばいいんですが、それは技術に課金している感じがしないなと、腕や技をリスペクトしてる感じというよりも、全体的なサービス満足度に対するチップ的な気持ちになってしまうのでなしとしています。

なので、顧客単価を上げようとすると所謂”アップセルな商品”、美容室で言うと通常のカットに加えパーマやらヘッドスパ、カラーをお願いするという選択肢がある中で、私は髪の色を変える(カラーをお願いする)ことで売上(≒利益)に貢献!という方針を取っていると、そういうことです*2。 これが私なりの”正しい技術への課金”ということです。

個人的な意見としては、”自分の見てくれ”に何の興味もない人は、髪の色ぐらいバンバンいじっちゃったらいいんじゃないかなと思っています 。 興味がない事柄だからプロにお任せして好き勝手にやってもらう、技術に課金していく、そういうことです。

まとめ

最近だと Github SponsorsZennのような”すぐ投げ銭できる仕組み”が出来てきてて、 非常に良い時代になってきたんですが、まだ匠の技や技術を持つ個人商店のようなスモールビジネスに対して、どうその技術に対して課金していけばよいのかはよくわかっておらず、試行錯誤しながら応援ヤッテイキをしていこうと思います。

・・・次回も絶対見てくれよな!!!

*1:アップセルとして「独自に仕入れたシャンプーだのの販売」なんかもここでは全部顧客単価に含んでいると思おう、あまりデカくないだろうし。また、変動費の水道光熱費等はまあ無視しておこう。

*2:一時期、パーマの時代もあったが何かの理由で止めてしまった。パーマ液が臭いとかしょうもない理由だったような気もする